全7回真言宗本山リレー講座
京都密教遺産を巡る
京都の真言宗本山を会場に
学術講義で密教の思想と文化を学ぶ
本講座について
京都は、弘法大師空海によって真言密教が根づき、
現在に至るまでその伝統が受け継がれてきた地です。
本講座は、京都の真言宗本山を会場とし、
本学教員による学術講義と本山職員による寺院解説を通して、
密教思想、日本仏教史、宗教文化、美術について体系的に学ぶ実地型講座です。
各寺院に蓄積された歴史と文化を背景に、密教の本質に学術的視点から迫ります。
開催概要
| 開講期間 |
2026年9月〜2026年12月 |
|---|---|
| 回数 |
全7回 |
| 会場 |
東寺、泉涌寺、醍醐寺、隨心院、仁和寺、大覚寺、智積院 |
| 内容 |
・本学教員による学術講義(60分) ・本山職員による寺院解説(30分) ・伽藍・文化財の拝観(90分) |
| 受講料 |
30,000円 |
| 登録料 |
5,000円(初回登録時のみ) |
| 対象 |
一般・社会人・寺院関係者・仏教に関心のある方 |
| その他 |
各回、現地集合、現地解散(登録後にメールで通知) 各原則13時開講ですが、12/12の智積院では報恩講に参列しますので、8時30分集合。 |
会場・講座内容

東寺(教王護国寺)
弘法大師空海が真言密教の根本道場として整備した寺院であり、日本密教の中心的存在です。講堂の立体曼荼羅は密教の宇宙観を視覚的に表現した空間として知られています。
日程9月26日(土)
講座内容東寺の立体曼荼羅と密教の世界
担当教員スダン・シャキャ(種智院大学教授)
東寺の立体曼荼羅と密教の世界
曼荼羅とは、密教において本来、観想の中で修行者のみが見ることのできる世界を示したものである。
その観想の世界を誰でもがみられるよう可視化し、立体的に表したものが、東寺講堂に安置される諸尊である。周知のように、講堂にそびえる大日如来を中心とする諸尊の配置は、『金剛頂経』を典拠とする金剛界曼荼羅の構成に基づいている。
本講義では、『金剛頂経』の内容を概観しつつ、とくにそこに説かれる曼荼羅の世界と東寺の立体曼荼羅とを比較しながら、弘法大師空海が構想した密教の曼荼羅世界について、ともに考えてみたい。

泉涌寺
泉涌寺は、皇室の菩提寺として「御寺」と称される真言宗泉涌寺派の総本山です。歴代天皇の葬送や追善を担い、皇室と密接に結びついた密教信仰の伝統を今に伝えています。
日程10月3日(土)
講座内容皇室ゆかりの寺と密教信仰
担当教員渡邊恭章(種智院大学講師)
皇室ゆかりの寺と密教信仰
京都東山三十六峰の第三十三峰、月輪山麓に泉涌寺はある。
真言宗泉涌寺派の総本山であり白砂青松の聖境として、今もご皇室から篤く信仰されている。空海の密教は、請来より皇室と密接に関係し、国家安泰などの祈願は行ってきたが、葬儀は行わなかった。泉涌寺は開創当初『舎利の寺』『戒律の寺』として朝野の尊崇を聚めてきた。
その泉涌寺がどの様な経緯で皇室の葬儀を行い、皇室香華院として御寺(みてら)と呼ばれる様になったのかを紐解く。

醍醐寺
真言宗醍醐派の総本山であり、修験道との関わりを持ちながら密教の法流を伝えてきました。広大な境内には多くの文化財が残されています。
日程10月17日(土)
講座内容醍醐寺の法流の発展と聖教の書写
担当教員西 弥生(種智院大学教授)
醍醐寺の法流の発展と聖教の書写
聖宝によって創建された醍醐寺は、公家や武家との密接な関係性のもとで、多様な祈禱を厳修することで存続と発展を遂げてきました。
そして、醍醐寺に継承される法流の中でも特に興隆したのが三宝院流です。
本講座では、中世と近世に活躍した醍醐寺の僧侶の功績に注目し、三宝院流の発展過程を辿るとともに、僧侶の修学や法会に伴って様々な聖教が生み出された実態について見ていくこととしたいと思います。

隨心院
小野小町ゆかりのお寺。真言宗善通寺派の大本山であり、中世密教の信仰と教学の重要な拠点として知られています。
日程10月31日(土)
講座内容雨僧正仁海の生涯と業績について
担当教員今井浄圓(種智院大学教授)・スダン・シャキャ(種智院大学教授)
雨僧正仁海の生涯と業績について
仁海(951~1046)は平安中期の真言僧であり、小野流の祖•随心院(牛皮山曼荼羅寺)の開山である。
また真言密教における雨乞いである請雨経法の実践者として、宮中から深く帰依されたことが知られている。仁海は神泉苑で9回の請雨法を修し、すべて雨を降らせたため「雨僧正」とも呼ばれた。
今回は請雨経法の特徴を中心にして解説したい。

仁和寺
宇多天皇の発願により創建された門跡寺院であり、皇室との深い関わりの中で密教文化を伝えてきました。
日程11月14日(土)
講座内容孔雀明王と孔雀法
担当教員松本峰哲(種智院大学教授)
孔雀明王と孔雀法
仁和寺では古くから孔雀明王を本尊とする「孔雀法」が秘法として修され、治承2年(1178年)には高倉天皇の命で守覚法親王が中宮の安産祈願として修した記録があります。
この孔雀明王は明王でありながら不動明王などのように忿怒相をとらず、孔雀に乗るという特異な姿をしています。
本講義では孔雀明王の尊容について、元になった『孔雀明王経』の内容から解説したいと思います。

大覚寺
嵯峨天皇ゆかりの寺院であり、真言宗大覚寺派の総本山として密教の伝統を現在に伝えています。
日程11月28日(土)
講座内容嵯峨天皇、後宇多院と大覚寺の法統
担当教員佐伯俊源(種智院大学教授)
嵯峨天皇、後宇多院と大覚寺の法統
嵯峨天皇は、洛西郊外の葛野を愛され、離宮・嵯峨院を営み、信任深い空海の勧めで五大明王を安置する持仏堂・五覚院を建立する。後に皇女・正子内親王が貞観18年(876)に密教寺院に改め、正式に大覚寺として開創された。
以後、皇統に連なる人物が住持を務める門跡寺院として継承し、特に鎌倉時代、21代後嵯峨、22代亀山、23代後宇多の三代の法皇が門跡として相次いで入寺し、密教の法統を大いに宣揚される一方、南北朝動乱の発生にも深く関わった。
このように王朝文化の風情漂う当山の歩みを俯瞰したい。

智積院
真言宗智山派の総本山であり、近世以降の密教教学の発展に重要な役割を果たしてきました。
日程12月12日(土)
講座内容頼瑜以来の新義教学の伝統
担当教員早川道雄(種智院大学教授)
頼瑜以来の新義教学の伝統
真言宗では、古来、頼瑜・杲宝・宥快の三師を称して教相の三祖と言うが、この三師の中で最も早い時期に活動したのが頼瑜僧正(1226~1304)である。
その学的業績は、新義教学の確立を始めとして多岐にわたっている。そして後代に頼瑜僧正の伝記を苦心の末にまとめたのが、智山能化運敞(1614~1693)であった。
今回の講義では、頼瑜僧正の教学思想とその背景について解説したい。
本講座の特徴
01
真言宗本山を
会場とする特別講座
02
大学教員による
体系的な学術講義
03
密教思想・仏教史・文化を
総合的に学べる
04
社会人・初心者の方も
受講可能
こんな方におすすめ
密教や仏教を基礎から学びたい方
京都の寺院文化に関心のある方
真言宗の思想や歴史に関心のある方
寺院後継者・宗門関係者
社会人の学び直しを希望される方
よくある質問
-
Q初心者でも受講できますか?
A問題ありません。基礎からわかりやすく解説します。
-
Q年齢制限はありますか?
Aありません。どなたでも受講可能です。
-
Q雨天時はどうなりますか?
A原則として予定通り実施します。
-
Q途中回からの参加は可能ですか?
A原則として全回受講を前提としています。
受講申込について
本講座は、種智院大学の「聴講生」として登録することで受講できます。
受講申込の流れ
-
01
聴講生申込ページへアクセス
-
02
申込フォームに必要事項を入力
-
03
受講講座名欄に「京都密教遺産リレー講座」と入力
-
04
登録完了後、聴講生採用通知を郵送します。
採用通知と併せてお振り込み情報を同封します。
入金の確認をもって手続き完了となります。